Shimabara Doctor's Association and Nursing School City of Shimabara 2005
Monument for Florence Nightengale
granite,concrete
Shimabara Doctor's Association and Nursing School opened in March of 2005 as a local regeneration project by the City of Shimabara. The goal of this project was to design the parking lot area in front of the building to support the significance of it's activity. There is a nautral spring on the site and the client specified that it be incorporated into the design.
Florence Nightengale as the founder of modern nursing is an ispirational figure to nursing students. Her achievements and spirit are still very important and we thought that the expression of these were important in the design.
The client wanted to preserve as many parking spaces as possible. We designed the project using the unique charater of the parking lot and arranged two narrow waterways in between the cars where they face each other.
The two waterways run vertically from the building on the left and right. On the far left a sculpture " Un Nandai moki" draws it's inspriation from the gate at the famous Japanese temple Todakiji in Nara. Spring water overflows from a concentric circle. It flows underground and gushes into the two waterways that are then filled with water. There is no artifical power for the water flow only gravity.
A Tenzan granite boulder and an acrylic plate carved with words from Nigtengale is installed at a space between the cirucular fountain and the first water way. The rough exjpression of the granite boulder is a metaphor for the hard struggles that Nightengale went through to achieve her goals.
島原市医師会及び島原市医師会看護学校 (施主 島原市医師会)
「フローレンス ナイチンゲールのためのモニュメント」
御影石、コンクリート
島原市医師会看護学校は、島原市の地域再生計画〈通称がまだす計画〉の一環として、企画され、2005年3月、竣工しました。改装前の看護学校では、准看護のみの資格取得が可能だったことに対して、あたらに新築された校舎では、生徒数も倍になり、正看護婦 看護士の免許の取得も出来るようにました。医師会側も「離島を含めた、幅広い地域から生徒を募集することによって、島原の交流人口の増加に寄与するとともに、有為な人材の育成を目指す」等としています。
建物前面に位置する駐車場のある空間に建築の意義を補完するためのデザインを施すことが、今回の計画の目的です。敷地内には旧校舎時代から大量の湧水が沸いており、これを利用する事が条件としてありました。
近代看護の創始者、フローレンスナイチンゲールの残した業績および精神は、今なお、看護医療の場で、継承され、目標とされています。このナイチンゲールの精神の表現はデザインの中に必要なものでした。
予算の関係で、彫刻単体を制作する選択もありましたが、サイトスペスイフィックな形態を選びました。敷地内の湧水を最大限に利用するためです。結果としてコンリートを多く使用することになりました。ここで使用した材料は、御影石、コンクリート、水、アクリル板です。
駐車場内の施工のため、駐車スペースを確保する必要がありました。そこで、駐車場という場の特性を逆に生かし、車と車が向き合う線に沿って、二本の水路を作ることにしました。水路は、建物正面に対して、左右に構えをとることになります。ちょうど、奈良、東大寺の南大門金剛力士像、“あ うん”の関係のようなものです。これがこのデザインの基本形になりました。水は、玄関前に設置された、ダブルサークルの噴水から湧き出てきます。いったん吹き出た水は、再び地下に入り、二本の水路の中間地点で枝分かれして、それぞれの水路に噴出します。水路と噴水に満々と水がたたえられます。水の流れに動力は使っておらず、重力のみでまかなっています。水の都島原ならではのデザインといえるでしょう。
二重円の噴水と、水路の間の、二坪ほどの空間には佐賀の銘石、天山石の原石と、ナイチンゲールの言葉をアクリル版に刻んで配置しました。荒々しい原石の表情は、近代看護創設の道のりを波乱万丈に生きた彼女の人生を象徴しています。